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篤姫の故郷へ:後編(08/03/15) [旅行・ドライブ]

3/15、朝8時起床。
外は晴れ。でも、ちょっと霞んでるかも。
ホテルで朝食を済ませバスに乗り鹿児島中央駅へ。
そういえば、鹿児島中央駅っていう駅あったっけ?と考えていると、後に西鹿児島駅の名前が変わっていたことを知る。
けっこう前に変わっていたんですね・・・
駅の中の観光案内所でレンタサイクルを案内してもらい、駅近くのその場所に向かいます。
町の自転車屋さんって感じのところでママチャリを借り、朝9時くらいに出発しました。

まずは、市内を流れる甲突川沿いを走って港方面に向かいます。
ドルフィンポート内にある篤姫館というところに入りました。
中には篤姫の紹介や大河ドラマ出演者のサイン、インタビュー、撮影に使用した着物などが展示されていました。
中は撮影禁止だったので表で写真を撮る。横にはNHK鹿児島放送局の建物が・・・そういうことか。

080315_01.jpg外国人観光客もいました

その後、海沿いの国道10号を北上して行きます。
しばらく走ると石橋記念公園・祇園之州公園に到着。
この公園には市内を流れる甲突川に以前にかかっていた江戸末期の石橋が移設されています。
祇園之州公園に移設された高麗橋の前で、今回の相棒を撮影。
このママチャリ、ハンドルの固定部が緩んでたり、カゴの固定部も緩んでたりしてましたが、一応走ります。

080315_02.jpgママチャリよ、壊れるなよ

石橋記念公園の西田橋の横には石橋記念館が併設され、橋の歴史や構造・工法などが紹介されています。
ここは大河ドラマのロケ地らしく、観光バスも来ていました。
080315_03.jpg移築された西田橋

ザビエル上陸記念碑があると園内の案内に出ていたので行ってみました。
ザビエルといえば教科書で見た特徴的な髪型、教科書での落書き対象・・・
そこに建っていたザビエル像は、立っているんじゃなくて浮かんでいるようでかなり不気味でした。
080315_04.jpg不気味[あせあせ(飛び散る汗)]

ザビエルと別れ、再び海沿いの国道10号北上します。
しばらく走ると仙巌園に到着。
大型バス専用駐車場にはたくさんのバスが止まっていることからも、ここが有名な観光地であることがわかります。
この仙巌園は薩摩藩主島津家の別荘で、1658年に建てられました。
広い園内には近代化遺産、庭園や御殿など様々な史跡が残されています。
080315_10.jpg別荘

仙巌園の受付を入るとすぐに150ポンド砲(大砲)が展示されています。
その後ろには大砲を作るための反射炉(溶解炉)跡が残されています。
この反射炉は島津斉彬がオランダの書物を参考に建設したもので、斉彬が近代化に力を入れていたことがうかがえます。
080315_40.jpg大砲と反射炉跡(石垣)
080315_41.jpg石垣の上に炉があったらしい

庭園方向に進むと正門が建っています。これは明治に入ってから建てられたもののようです。
ここで大河ドラマのロケが行われたと案内されてました。
080315_09.jpg正門

園内には2つの大きな燈籠があります。
一つは獅子乗大石燈籠と呼ばれるもので、名の通り獅子が乗ってます。
もう一つの燈篭は鶴燈籠と呼ばれるもので、日本で最初のガス燈とのこと。
ガス燈は斉彬の時代に造られたものです。
080315_11.jpg獅子乗大石燈籠

080315_12.jpg鶴燈籠

島津家の別荘だった御殿。
明治維新後には島津家の生活の拠点にもなっていたそうです。
この日はかすんでいてほとんど見れなかったのですが、目の前には桜島がドーンと見えるので、歴代の殿様たちが借景を楽しんでいたことが想像できます。
080315_13.jpg御殿
080315_14.jpg高低差がけっこうある

御殿の東側には保津川が流れており、そこにかかる橋が大河ドラマの撮影場所だったようで、遠足?か何かで来てた女子高生が記念撮影をしていました。
その近くの石の階段。ここもロケ地らしい。まわりの女子高生やおばさんたちが、「あのシーンね!」と言っているが全くわからないTAKE4。
園内の東の方は曲水の庭と呼ばれる江戸時代に作られたとされる石と水で作られたきれいな庭があります。
080315_15.jpgなんだかわからないまま撮影

園内にはレストランやお土産所もあります。
一通り見たのでお土産でも見ようとお店に入りました。
そこには薩摩切子のギャラリーがあり、しばし見入ってました。
篤姫の原作にも出てきた薩摩切子。初めてその文字を見たとき何なんだろう?と思ってましたが、調べてみると宝物のようなガラス細工であることを知りました。
藍色、赤色、黄色、緑、さまざまな色のグラスや鉢などが展示されています。
すごいきれいなので、買える値段なら買おうかと思って金額見ると目ん玉飛び出る6万3000円也
とても買って帰れないのでお店の人に断りを入れ、写真を撮らせてもらいました。
080315_19.jpgこれでお酒飲みたい
080315_20.jpgでも、洗うが怖い

そろそろエネルギーが切れてきたので、何か食べることにしました。
仙巌園に来る途中、道沿いの店にも売っていた「両棒餅」を食べてみました。
両棒(ぢゃんぼ)と言うそうです。
みたらし団子で、味噌味と醤油味がありました。
出来立てをいただきました。
080315_17.jpgぢゃんぼ

別のお店ではむらさきいものソフトクリームを売っていたので食べました。
日中は汗ばむくらいの暖かさだったので、ソフトクリームを食べてる人がけっこういました。
ちゃんぼを食べた直後のせいか、甘さをあまり感じませんでした。
もともとさっぱり味?
080315_18.jpgむらさきいも

仙巌園横には尚古集成館という博物館が建っています。
本館と別館からなり、本館は江戸時代に建てられた集成館機械工場で重要文化財になっています。
080315_21.jpg博物館になっている

仙巌園・尚古集成館を後にして、鹿児島市内方向に戻ります。
帰りは山側の道を進みました。
しばらく走ると大竜小学校近くの、今和泉島津家本邸跡に到着。
ここが篤姫生誕地で、現在は石垣の塀が残るくらいで屋敷とかはありません。
080315_22.jpg篤姫生誕地

篤姫生誕地のすぐ近くに南州墓地があり、西郷隆盛をはじめとした西南戦争で亡くなった人たちのお墓があります。
この南州墓地への道はけっこう急坂で、ママチャリにはしんどい道でしたが、立ち漕ぎでクリア。
西郷隆盛のお墓の近くには、幕末に江戸が無血開城したことに対する感謝をこめて東京市(当時)から贈られた常夜燈が建ってました。
080315_23.jpg東京市からの贈り物

ここから鹿児島市内を一望できる城山展望台を目指します。
ママチャリだろうが、少々の坂は関係ありません。
ただ、ママチャリが壊れなければいいが・・・
途中、西郷隆盛終焉の地という看板が出てきました。
西南戦争で敗れた西郷隆盛の最期の場所で、現在は石碑が建っています。
080315_24.jpg西郷終焉の地

城山展望台に向けて坂を上っていると右手に西郷隆盛洞窟というところが出てきました。
西南戦争に敗れ鹿児島に戻って城山に陣を構えた後、陣を降り数日を過ごしたとされる場所です。
ここから気合で城山展望台まで一気に走ります。
080315_25.jpg西郷洞窟

城山展望台に到着すると汗びっしょりでした。100mほど上ったようです。
ママチャリで来る人は少ないためか、駐輪場は見当たりません。
適当に自転車をとめて展望台へ。
眺めはとてもよく、さっきまで見れなかった桜島もちょっと見えてきました。
鹿児島はけっこう大きい町なんだなぁ
080315_26.jpg鹿児島市内を眺める

ようやく姿を見せた桜島。仙巌園に居た時から出てくれよ~
080315_27.jpgうっすらと桜島

城山展望台から下山し、鶴丸城に向かう途中に薩摩義士碑がありました。
岐阜出身のTAKE4にとって「薩摩義士」は特別な存在なのです。
我が故郷岐阜県の南部は過去から水害の多い地帯で、木曽川・長良川・揖斐川が集まるあたりは近代に堤防が整備されるまでは、毎年のように水害に苦しんでいました。
江戸時代にこの地の治水工事を、岐阜からはるか離れた薩摩藩にするよう幕府の指示があり、薩摩藩が自腹で工事を行いました。工事は1年3ヶ月におよび、その間、堤防が大雨で崩れたり、疫病や事故、自害などによって84名の犠牲者が出て、莫大な借金を背負い、工事の責任者である平田靭負は自害しました。
このことを小学校3~4年生の頃に社会の授業で詳しく習っていて、社会見学で治水工事の行われた油津、千本松原、治水神社を訪れたことを覚えています。こういったことから、岐阜県と鹿児島県は姉妹県になっており、夏の高校野球で岐阜県勢と鹿児島県勢が1回戦から当たることがあると、TAKE4少年は何かの縁かな?と思っていたのでした。
その記憶が薩摩義士の故郷でつながったことがうれしく、しばらく碑の横のガイドを読んでいました。
080315_28.jpg薩摩義士を祭る

碑の横には、淡墨桜が植えられていました。
淡墨桜は岐阜県の宝で、樹齢1500余年、国の天然記念物です。
こういった交流があったことを知り、とてもうれしかったです。

080315_29.jpg岐阜からの贈り物

薩摩義士碑のすぐ横は鶴丸城跡で、堀と石垣が残っています。
石垣の中は歴史資料センターと図書館になっていて、当時の城に関する建物は残っていません。
城跡の中にも淡墨桜が植えられていました。
080315_30.jpg島津本家のお城
080315_31.jpg鶴丸城のお堀

市内のあちこちに幕末から明治維新に活躍した薩摩の偉人たちの銅像が立っています。
上野公園の西郷は見たことがありましたが、地元の西郷はかなり高いところに建てられていました。
080315_39.jpg西郷と犬

西郷像の近くに立っている小松帯刀。
大河ドラマでは瑛太が演じているようです。
TAKE4が読んでる原作はようやく将軍にとつぎますが、これまでのところ小松帯刀(尚五郎)は出てきてないですね。
080315_34.jpg小松帯刀

照国神社の境内に立っている島津斉彬。
080315_35.jpg島津斉彬

鹿児島中央駅近くの高見橋横に立っている大久保利通像。
080315_37.jpg大久保利通

そして駅前へと戻り、レンタサイクルを返却します。
駅ビルの地下でお土産を買って、空港行きのバスに乗り、最終便で伊丹空港へ。
レンタサイクルでの移動は全く苦にならず、パンフレット片手に次の目的地に進むのにはちょうどいいスピードかもしれません。
当初、最終便に空席が無く、16時半のフライトを予約してましたが、後に最終便に空席があったので変更して正解でした。
まだまだ見たい場所はありましたが、また来ることができればと思います。
次に来るときはやっぱりSonicとともに、まだ行ったことのない指宿や桜島1周も面白いかも・・・そんなことを思いながら大阪に戻りました。
080315_38.jpg今回の足跡

走行距離20.7km (地図から)


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コメント 2

liau

こんばんは

Very good diary for those who don't know Japanese history. I am from Taiwan.

いま、台湾で篤姫のドラマが放送されています。
by liau (2009-04-03 03:55) 

TAKE4

liauさん

はじめまして、台湾からのコメントありがとうございます。
台湾で篤姫が放送されているんですね!
びっくりしました。

by TAKE4 (2009-04-03 21:42) 

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