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まぼろしの薩摩切子(09/08/15) [博物館]

今日は午前中から神戸の旧居留地にある神戸市立博物館に行きました。
以前から行きたかった「まぼろしの薩摩切子」展を見てきました。
090815_01.jpg

以前に鹿児島の仙巌園で見たときは、宝石のような印象を受けた薩摩切子。
昨年、阪急梅田でやってた九州物産展をふらっと見ていたら黒色の薩摩切子が展示されていて、しばらく見入っていました。
その切子たちのオリジナルを見る機会が訪れたわけです!

090815_02.jpg神戸市立博物館

神戸市立博物館には初めて行きました。
三宮・旧居留地へはいつもなら電車で行くところですが、帰りにIKEAに寄ったので車で行きました。
神戸市立博物館には駐車場は無いので、東遊園地地下の市営駐車場に車を止めて向かいます。
前日仕事帰りに前売り券を購入してたので、すぐ中に入りました。
前売り券を買っている人が多いみたいで券買所には人はいなかったんですが、すでにけっこう人がいて次々と入ってくる。人気があるのか?

薩摩切子には、江戸後期の19世紀中期頃から後期までの短い期間に繁栄し衰退していった歴史があることを知りました。
薩摩藩10代藩主の島津斉興の時代に薩摩藩がガラスの製造に着手したそうで、きっかけは薬を保管するための器が必要だったそうです。そこから海外のガラスや江戸切子を参考に、薩摩切子が誕生します。
篤姫の父にあたる11代藩主島津斉彬の時代に最も繁栄しましたが、斉彬死後・薩英戦争で砲撃で工場が破壊され衰退していったそうです。
これら展示されている品々は貴重なものであることがよくわかりました。

1Fは薩摩切子に影響を与えた海外(イギリス・ボヘミア)の同時代のガラスの展示がされていて、2Fに江戸時代の薩摩切子が展示されていました。
細かくカットされた美しい模様のガラスが並んでいました。
博物館の中は撮影禁止なのですが、1Fの一角のみ撮影が許されていました。
090815_04.jpg
記念撮影用のパネル

2Fには国内外の貴重な薩摩切子が集められ、展示されていました。
サントリー美術館所蔵のものが多く、徳川記念財団やびいどろ史料庫の名前も載っていました。
TAKE4は藍色の薩摩切子が印象に残っていたんですが、江戸時代は赤色(朱色)の薩摩切子が多く造られていたそうです。展示物も朱色のものが多かったのが意外でした。
もう一つ意外だったのが無色の切子もあったことです。ガラスに色をつけなければ当然存在するんですが、鮮やかなイメージが先行していただけに意外でした。

たくさんある薩摩切子はどれも美しかったんですが、特に目をひいたのが2点
(神戸市立博物館HPより拝借)

徳川記念財団所蔵の薩摩切子 藍色被栓付瓶
篤姫の輿入れの際に、島津斉彬が用意したものと考えられている逸品
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実物はもうちょっと明るい藍色でした


サントリー美術館所蔵の薩摩切子 藍色被船形鉢
島津斉彬の四女典姫のものと伝えられる逸品
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画像の通り、透明感が際立ってました

共に藍色が美しく輝いていました。

うちのブルーも磨いてあげないと・・・


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